犬の散歩をいつ、どのくらいの時間をかけて行うのがいいのか。犬を飼い始めた家族が悩む問題ですよね。
基本的には、犬種の違いや、飼われている環境、あるいは飼い主さんや家庭の事情によって異なります。
ただ、ひとつだけ決めておきたいルールのようなものがあるとしたら……。散歩をいつ、どのくらいするのか?は、犬ではなく、人間が決めてあげることなのです。

朝6時と、夕方5時に散歩する、と決めた家族がいたとします。しばらくその習慣が繰り返されると、犬はその時間を察知するようになります。でも、家庭の事情によって、その時間に散歩できないこともありますよね。
そのとき、犬は「散歩の時間だょ」と、態度で要求するようになることが考えられます。
その表現方法は様々です。ツメでガリガリすることもあるでしょう。そわそわと室内を歩き回るコもいるでしょう。その様子を見て、「あっ、散歩の時間ね。今行くからちょっと待って」と人間が感じたとします。
すると、今度は犬が「ワンワン! 散歩の時間だょ!」と人間に吠えて知らせるようになります。その吠え方は、徐々にエスカレートしていき、やがて犬が散歩の時間を決める立場へと逆転してしまうのです。
夕方5時だから散歩へ行く、ではなく、「(私が決めたから)いまから散歩へ行くよ」でいいのです。あるいは、「今日は雨だから、散歩は中止だよ」と決めればいいのです。散歩のコースを決めるのも人間です。

人間が散歩のタイミングを決める──。
これが習慣づけられた犬はとてもおとなしく、おだやかにそのタイミングを待つようになります。人間と仲良く歩くようになります。この関係性を築くことで、犬のストレスも軽減し、吠えて要求するなどの現象も起こらないことが期待できます。
散歩にはいろいろな目的があります。多くの人間や犬がいて、様々な匂いが漂う街にでることで社会性を養うこともそのひとつ。ときにはよそのコとコミュニケーションを取ったり、運動することによるリフレッシュの役割もあります。
少なくても、ウンコとオシッコをさせるために、散歩があるのではありません。また、ブラッシングするために、散歩へ出かけてはいけません。
家から一歩外へ出れば、犬ぎらいの人もたくさんいます。また、公園や広場では人間の幼児たちが土とたわむれて遊びます。 そんな場所で、ウンコやオシッコをさせ、それを放置している飼い主は、条例違反です。ブラッシングして抜け毛を放置している飼い主は、マナー違反です。

ウンコとオシッコ、ブラッシングは、基本的に家でさせます。
万が一、散歩の途中でウンコやオシッコをしてしまったときは、ウンコは持ち帰り、オシッコにはペットボトルなどで水をかけ、環境美化につとめる飼い主になりましょう。マナーの悪い飼い主は、周囲からも注目されますが、なによりご自身の愛犬に恥をさらしているようなものです。
飼い主一人ひとりが意識を高くもち、条例違反、マナー&モラル違反のない街、「湘南」を実現しましょう!
※犬が公共の場所等でふんをしたときは、そのふんを投棄し、又は放置してはならない。違反者は2万円以下の罰金に処する。(茅ヶ崎市民の美しく健康的な生活環境を守る条例(平成14年6月1日)より)
湘南では、アジリティ、フライボール、フリスビーなど、ドッグスポーツが盛んに行われています。
犬といっしょに競技を楽しむことは、犬と人間がお互いを理解するうえで、とても有意義なこと。競技を観戦していも、すがすがしい気持ちになりますよね。スポーツを通して、いろいろな体験をさせることは、犬の生涯にとってもいいことかもしれません。
ただ、犬は人間よりもスピードを加速して年齢を重ねることや、個体差によってそのスポーツによる体への付加・負担が大きすぎる可能性もあります。
犬は言葉で不調を訴えることができない分、飼い主がしっかりと健康管理してあげたいものですね。信頼のおける獣医さんとも相談しながら、楽しく健康的にドッグスポーツを楽しみましょう。

ドッグラン(犬専用の広場)も湘南には多くあります。犬どうしが仲良くコミュニケーションを交わし、社会性を養うにはとてもいい場所ですよね。
でもドッグランの中は無法地帯ではありません。そこにもきちんとしたマナーやルールがあります。 トイレのマナーや、避妊・不妊の知識を身につけ、呼べば戻ってくる「呼び戻し」のしつけといった基本的なことを、飼い主さんができるようになってから、ドッグランデビューをさせましょう。
留守のとき、散歩を代行してくれるサービスもあります。同じ街の、信頼できる人だから、お願いできる「犬の代行サービス」はこちら。