家族が学ぶ、しつけ教室

なぜ、しつけが必要なの?

しつけイメージ私たち人間は、親や学校などから人間社会のルールを学びながら、大人へと成長します。言葉を理解し、いいこと・いけないことを教わり、ともだちと仲良くする大切さを知り、お箸の持ち方を練習し、手を洗い、うがいをする衛生習慣を身につけ、手を上げて道路を横断する安全性についても学んでいきます。

そうやって少しずつ、子供は成長していき、やがて自立という時期を迎えます。親から独立し、じぶんで考え、じぶんで行動し、家庭や仕事をもち、自由と責任を手に入れていきます。

さて、犬の場合はどうでしょう?犬は人間社会のルールを知らないまま、家族の一員になります。そして、どんなに大人(成犬)になっても、自立して生活することは不可能です。

しつけイメージいいこと、いけないことを教わらずに成長したコは、道端でみつけた危険なものを飲み込んでしまうかもしれませんよね? よそのコや家族に対して、友好的ではない性格に育ってしまい、あげくの果てに飼育を放棄され、捨て犬になる悲劇も待ち受けています。 交通ルールが理解できない犬は、首輪がはずれ自由の身になったとたん、交通事故に遭う可能性もあります。

しつけをされない犬はつまり、愛情を注がれないばかりではなく、生命の危険にさらされてしまうのです。 大昔から長年にわたって犬の家族化をすすめてきたのも、縁あってそのコを家族として迎え入れたのも、私たち人間です。 犬の生命を守り、しあわせな生涯をつくるのは、私たちの責務なのです。 その結果、家族や地域の人々にとっても、豊かな暮らしをおくれるようになります。そのために「しつけ」が必要なのではないでしょうか。